海外ETF どれを買うべきか 配当金+基準価格上昇の実績値比較

投資

(20210407更新)

海外ETFは良さそう!買おう!と思った時に、以下のように思ったことはありませんか?

  • VTやVTIが安定?であればどちらが良い?
  • 分配金を考慮したらSPYDが良いのでは?
  • 結局どれを買うのが実績ベースで良い結果になるの?

もちろん投資商品の中身が重要、でも実際にどういう結果になっているかは気になりますよね?

そして調べるも、「いつからいつまでの分配利回り + 基準価格上昇という情報はない」「コロナ前後での傾向も見たいがパッと見れない」など、困ることが多かったのではないでしょうか。

そこで今回以下のようなものを作りましたので、それを公開し、私個人の考察を整理しようと思います。

  • 分配利回り + 基準価格上昇について、長期でまとめる
  • コロナ前後での数字についてもまとめる

「人の考察は不要だ!」という方もいますので、数字だけでも見て帰ってもらえればと思います。

また、簡単ですが整理したスプレッドシートも公開しますので、ご自身で加工したいという方は値をコピーして利用してもらえればと思います。

海外ETF 実績値比較結果

アイキャッチ画像に貼ってしまったのですが、再掲します。

元データはこちらにありますので、値をコピーして加工していただいてもOKです。

以上です!

と言いたいところですが、これではデータアナリストとは言えない?とも思うのでざっくり解釈をしていきます。

ざっくりまとめだけ書くと以下のような感じです。(下段左の表を参照)

  • 基準価格 + 分配金のトータルで考えると、VT・VTI・VIGなどのいわゆる「高配当株」ではないものが、HDY・SPYDなどの「高配当株」を上回る
  • ただし、分配金はHDY・SPYD > VT・VTI・VIGとなるため、高配当投資をしたい方はHDY・SPYDへの投資でも全く問題ない
    • HDY・SPYDでも基準価格は上昇している

海外ETF 実績値比較結果 詳細

まずは基準価格上昇のみ見ていきましょう。(上段右)

  • コロナでは軒並みマイナス
    • VT・VTIは2017年と同程度VIGは2017年よりは多い価格に留まる
    • HYD・SPYDは2017年を下回る
  • コロナ以降は軒並み延ばしている
  • VT・VTI・VIGの基準価格上昇は、HDV・SPYDよりも大きい
    • 110%と170%くらい

次に配当金について見ていきましょう。(中段・下段の右)

  • 年間で見ると、コロナ前後でそんなに差はない
  • HDV・SPYDはVT・VTI・VIGよりも配当金は大きい
    • 倍額くらい変わる

基準価格 + 分配金で見たらどうなるか。

  • VT・VTI・VIGが、HDY・SPYDなどの「高配当株」を上回る
  • 過去実績上は、VT・VTI・VIGについてはどれでも問題ない
    • 期間によって成果は逆転するレベル
    • 2017 to コロナ前であれば、VIG → VTI → VT
    • コロナ後であれば、VTI → VT → VIG
    • 2017以降であれば、VTI → VIG → VT

海外ETF 実績値比較結果 補足

2017年以降の数字に絞った理由は以下です。

  • SPYDが2015年から設定されているため、10年間での比較などをするとSPYDのデータが抜け落ちるため
  • SBI証券の画面上、過去5年間の配当金総額があったため、5年間で集計する方が楽だったため

2点目は「なんでやねん」という感じだと思います。。

が、1点目という理由と、これはあくまで参考にするデータであってこの傾向が10年、20年と続くことを保証するものではないので、そんなに厳密に長くする必要はないという判断んです。

海外ETF 実績値比較 結論

まとめますと以下のようになります。

  • 2017年以降で基準価格上昇 + 配当金比率 の効率が最も良いのは、VT・VTI・VIGになる
  • VT・VTI・VIGについてはどの期間で見るかによって順位が変わるレベルなので、中身から自分が信じられるものを選ぶ
    • 全世界の成長率が一番だ!BRICsの成長も取り込むで! → VT
    • 新興国の成長も全米に繋がる、ゆえに全米が最強ですよね(メガネクイッ → VTI
    • 安定感を持って長期成長に期待するのが最終的には勝つんだよなぁ → VIG
  • 高配当株投資が良い!という人は、HDY・SPYDになる
  • 高配当株でも基準価格は上昇している 
    • エネルギー、生活必需品、ヘルスケアに期待! → HDY
    • 不動産、一般消費財・サービス、公益に期待! → SPYD
    • 両方買うことで相互補完を図る! → 両方買いましょう

結局数字は「何かをやった結果」でしかないので、「何をやるか」という部分が一番重要というのはいうまでもありません。

その上で、「何かをやった結果がどうなったか参考にしたい」というつもりでまとめたのが今回の数字、というわけです。

  • 自分がどういう目的や思いで投資をしているか
  • そのためにはいつまでに、何をいくらにしたいか、配当金が必要なのか含み益が必要なのか
  • 自分が信じる株式成長は何か

といった定性的な面を重要にしつつ、その上で実績値を比較したいという方の参考になればと思います。

おまけ 各ETF詳細 リベ大動画内容含む

VT

  • バンガード トータル ワールド ストックETF(VT)
  • バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(Vanguard Total World Stock Index Fund ETF)は、米国を含む全世界の先進国株式市場および新興国株式市場を投資対象とし、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(同インデックス)に連動した投資成果を目指す。同インデックスは全世界の大型、中型、小型株の市場パフォーマンスを測定し、先進国や新興国市場を含む約47ヵ国の約8,000銘柄で構成されている。
  • 要は全世界株式、という感じですかね。
  • リベ大動画はこちら

VTI

  • バンガード トータルストックマーケットETF(VTI)
  • バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(Vanguard Total Stock Market Index Fund ETF)は、グロースおよびバリュースタイルに分散した大型株、中型株および小型株へ投資対象とし、CRSP USトータル・マーケット・インデックス(同インデックス)に連動した投資成果を目指す。同インデックスは米国株式市場の投資可能銘柄のほぼ100%をカバーする。
  • 要は米国株式、という感じですかね。
  • リベ大動画はこちら

HDV

  • iシェアーズ コア 米国高配当株 ETF(HDV)
  • iシェアーズ 米国高配当株 ETF(iShares High Dividend ETF)は、通常モーニングスター配当フォーカス指数(同指数)の価格と利回りパフォーマンスに連動した投資成果を目指す。同指数は、財務健全性が高く、同時に持続的に平均以上の配当を支払うことのできる、質の高い米国企業への投資機会を提供する。同指数は75銘柄で構成されており、投資家に配当を支払うことのできる資金余力(配当力)によってウェイト付けを行う。
  • 以下はリベ大動画より
    • 配当利回りの高さだけでなく、財務面も重視
    • エネルギー、生活必需品、ヘルスケアが上位3業種

SPYD

  • SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF(SPYD)
  • SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF(SPDR Portfolio S&P 500 High Dividend ETF)は、S&P500高配当指数(同指数)のトータルリターン(経費控除前)のパフォーマンスに概ね連動する投資成果を上げることを目標とする。同指数は、配当利回りに基づき、S&P500指数の採用銘柄のうち配当支払い上位80銘柄のパフォーマンスを計測することを目標とする指数である。
  • 以下はリベ大動画より
    • 不動産、一般消費財・サービス、公益が上位3業種
    • HDVとの補完性が高い

VIG

  • バンガード 米国増配株式ETF(VIG)
  • バンガード・米国増配株式ETF(VIG Vanguard Dividend Appreciation ETF)は、NASDAQ USディビデンド・アチーバーズ・セレクト・インデックスのパフォーマンスへの連動を目指す。NASDAQ USディビデンド・アチーバーズ・セレクト・インデックスは、NASDAQ USブロード・ディビデンド・アチーバーズ・インデックスの派生インデックスであり、10年以上連続して増配の実績を持つ米国普通株で構成されている。
  • 以下はリベ大動画より
    • 「配当金・増配年数」をキーにしているものの、高配当ETFではない
    • ただ、連続増配ファンドだけあって、分配金は綺麗な右肩上がり
    • 過去10年で2倍に
    • 20年、30年と長く経つと、分配金が上がっていく可能性も秘める
    • 学長曰く、「一生高配当株を買えない」となったら、迷わずVIGを購入するとのこと
    • GAFAなどは入っていない、ディフェンシブさがウリのETF

終わりに

本記事では海外ETFの比較についてまとめました。

リベ大動画でもありますが、こういった投資は確実なものの結局は「稼ぐ力」「増やす力」によって元手を稼ぐ必要があります。

元手を稼ぐために私が年収(年商)を2倍にした方法などもまとめていますので稼ぎたい方はこちらもご覧ください。

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また、スキルを身につけるために転職だ!という方もいらっしゃると思います。

そういった方向けに、実際に大きめのスタートアップ・小さいスタートアップと2社で正社員経験をしてきた体験談もありますので、良かったら参考にしてみてはいかがでしょうか。

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